寒い日は暖炉を囲んで。 [リヴリー]
はいはい予告どおり冬服ゼイレンですよーw
いやぁ、プラグインのサイドバー弄ったり、共同サイト作ったりしてたらこんなに遅れ…;
おかげで共同サイト開設出来ましたwよかったらご覧くださいなw
一応SSS入りにしようかと考えてたので今回はちょっとキャラたちの性格わかって貰えるかな…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続きからゼイレン視点のSSS。
手がかじかむ冬の日。
いつだったか、父に捨てられた日もこんな寒く冷え込んだ朝だった。
凍えそうに冷たい空気。
誰もいない道路。
一人きりの寒い寒い世界。
嗚呼、だけれど、今は。
<寒い日にはこの手を取って>
雪が降る。雪の結晶がふわりと落ちて、きらきらと光る。
明るい声がスラム内に響く。明るい、子供たちの声だ。
「このパンを7つ、あと野菜と肉を、これだけ下さい」
「はいよ。金額はいつもと同じだよ。このパンひとつおまけしておくよ」
「いいんですか?ありがとうございますっ…」
財布からお金を出して、行きつけの店の店主に渡す。
荷物を受け取ってから、白い息をはぁ、と吐いて、すっかり指先が凍ったように冷たくなった手を温めた。
「気をつけて帰るんだよ。襲われない様にね」
「もう、何を言っているんですか。僕は男ですよ!?」
冗談なのか本気なのかわからないが、店主はそう僕に話しかけた。
一応は僕は男だ。襲われても一応は力はある…つもりだ(確固たる自信なんてないんだけど)
「ははは、冗談だ。でも気をつけて帰りなよ?」
「わかってますよ。ありがとうございます。ではまた」
紙袋を抱えてゆっくりと歩く。雪はしんしんと降り続けている。
(…寒いか)
頭の中だけで聞こえる声が、僕に小さく囁いた。
あの日、父に捨てられてから、時折僕に話しかける声。
酷く寂しげで、心配そうな「彼」の声は、いつも僕が一人のときに話しかけてくる。
(うん、寒いよ…でも)
(…でも?)
(まだ、大丈夫)
(…そうか)
それきり、彼の声は聞こえなくなった。
水面が凍った池の傍を通り過ぎて、桟橋を渡り、家路につく。
さくさくと音を立てて雪の積もった道を歩いて。
ゆっくりと、ゆっくりと。歩いて。
胸元から下げてある桜の花びらの形がついているネックレスが揺れる。
こんな冬の道を一人で歩くのは寂しかった。
ふと、後ろから声が聞こえた。
自分の名前が呼ばれたのを確認して、そして振り返ると。
「ゼっイレーン!!」
「!?」
振り向いた矢先抱きついてきたのはストレイン。
思わず吃驚して顔が赤くなって、彼をべりっと引き剥がした。
「どどどどうしたの、こんな夜に!!」
「あぁ、今日良い食材が採れてさ、そんでゼイレンとも一緒に喰おーかと思ってきたんだ♪
ほら、そこに兄貴もいる」
ちらりと後ろを見ると、確かにフューさんがニコニコしながら歩いてくるのが見えた。
「ごめんねー、うちの弟がいきなり飛びついたりして。
ゼイレン、怪我なかった?」
「うわ酷ぇ兄貴!!」
「はは、大丈夫ですよ。この通り怪我一つありませんし」
「それは良かった。それで、ストレインが言ってた様に、家に食べに来ないかい?
あ、勿論フェアちゃんや紗雨君も呼んであるから」
「本当ですか?じゃあ、お邪魔させて貰おうかな…」
「どうぞご遠慮なく」
「遠慮なんてしなくて良いって、どうせ俺の家だし」
「そんな訳にもいかないよ;」
家路へと向いていた足を反対方向に向けてストレイン達の家へと。
肩を抱くストレインの体温が暖かい。
ニコニコと笑いながら話す彼らの空気もまた、暖かく。
(…よかったな)
(…何が?)
彼の声が珍しく聞こえた。いつもは人がいる時は、話しかけてこないのに。
(もう、寒くないんだろう?)
嗚呼、だからか。
(うん、暖かいよ…一人じゃない、から)
(…そう、だな)
また、寂しげな声で彼は話す。
(でもね)
(…何だ?)
(君も同じ、でしょう?)
寒くなくなってるでしょう?
そう言うと、彼は小さく笑って。
(あぁ、少しは、な)
(意地っ張り)
(…意地など)
(張ってるくせに)
(…。)
観念したかのように彼は黙った。
クスリと僕が笑うと、ストレインが不思議そうにこちらを見た。
何でもないよと僕が言うと、そうか、と言って彼はまた前を見て歩き出した。
灯りが、見えてきた。
もうすぐ、彼等の家に着く。
(暖かな温もり、失いたくない「ひかり」)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけ。
「あ、ストレインさん主人に引っ付かないでよー!!(何馴れ馴れしくしとんじゃワレェエ!!←心の声)」
「良いじゃねぇかべっつにー(←気づいてない)」
「…っ(なんか…紗雨の方からか寒気が…:)」
「仲、良いわね…」
「「何処が!!(スト・紗雨)」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ひっさびさにSSS書いた気がする…;
高1以来って事は二年くらい?うっわぁブランクすごいわー;
うん、グダグダ;やっぱり小説も書いてないと腕落ちるなぁ;
()の中は言わずもがなXですよ。名前は出てきませんでしたけど;
彼はちょっと意地っ張り位が丁度いいかなと。
あーでもこれだと普通の人間でも大丈夫そう。まぁ良いか擬人化だし←
今度は尻尾ネタとか書きたいなぁ。あ、紗雨とフェアミスト達の話も書きたい。
ストレイン兄弟話も書きたいなぁ。というか苗字作ったほうがいいよなあコレ。
まぁ今日はこれぐらいで勘弁して下さいな;
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ライラん宅のみゅーちゃん借りてきましたー。
ライラん宅のお嬢さん。
何かとよく借りさせて頂いてます;
取り合えずアナログで線描いて、色つけましたよと。
共同サイトでもUpしたけど見れなかったらこっから取ってけよー!!(超私信)
とりあえず描いてる最中にガタガタ揺らすの止めて下さいマジで←
そんな訳で今回はこれにて。
ではでは。
いやぁ、プラグインのサイドバー弄ったり、共同サイト作ったりしてたらこんなに遅れ…;
おかげで共同サイト開設出来ましたwよかったらご覧くださいなw
一応SSS入りにしようかと考えてたので今回はちょっとキャラたちの性格わかって貰えるかな…?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
続きからゼイレン視点のSSS。
手がかじかむ冬の日。
いつだったか、父に捨てられた日もこんな寒く冷え込んだ朝だった。
凍えそうに冷たい空気。
誰もいない道路。
一人きりの寒い寒い世界。
嗚呼、だけれど、今は。
<寒い日にはこの手を取って>
雪が降る。雪の結晶がふわりと落ちて、きらきらと光る。
明るい声がスラム内に響く。明るい、子供たちの声だ。
「このパンを7つ、あと野菜と肉を、これだけ下さい」
「はいよ。金額はいつもと同じだよ。このパンひとつおまけしておくよ」
「いいんですか?ありがとうございますっ…」
財布からお金を出して、行きつけの店の店主に渡す。
荷物を受け取ってから、白い息をはぁ、と吐いて、すっかり指先が凍ったように冷たくなった手を温めた。
「気をつけて帰るんだよ。襲われない様にね」
「もう、何を言っているんですか。僕は男ですよ!?」
冗談なのか本気なのかわからないが、店主はそう僕に話しかけた。
一応は僕は男だ。襲われても一応は力はある…つもりだ(確固たる自信なんてないんだけど)
「ははは、冗談だ。でも気をつけて帰りなよ?」
「わかってますよ。ありがとうございます。ではまた」
紙袋を抱えてゆっくりと歩く。雪はしんしんと降り続けている。
(…寒いか)
頭の中だけで聞こえる声が、僕に小さく囁いた。
あの日、父に捨てられてから、時折僕に話しかける声。
酷く寂しげで、心配そうな「彼」の声は、いつも僕が一人のときに話しかけてくる。
(うん、寒いよ…でも)
(…でも?)
(まだ、大丈夫)
(…そうか)
それきり、彼の声は聞こえなくなった。
水面が凍った池の傍を通り過ぎて、桟橋を渡り、家路につく。
さくさくと音を立てて雪の積もった道を歩いて。
ゆっくりと、ゆっくりと。歩いて。
胸元から下げてある桜の花びらの形がついているネックレスが揺れる。
こんな冬の道を一人で歩くのは寂しかった。
ふと、後ろから声が聞こえた。
自分の名前が呼ばれたのを確認して、そして振り返ると。
「ゼっイレーン!!」
「!?」
振り向いた矢先抱きついてきたのはストレイン。
思わず吃驚して顔が赤くなって、彼をべりっと引き剥がした。
「どどどどうしたの、こんな夜に!!」
「あぁ、今日良い食材が採れてさ、そんでゼイレンとも一緒に喰おーかと思ってきたんだ♪
ほら、そこに兄貴もいる」
ちらりと後ろを見ると、確かにフューさんがニコニコしながら歩いてくるのが見えた。
「ごめんねー、うちの弟がいきなり飛びついたりして。
ゼイレン、怪我なかった?」
「うわ酷ぇ兄貴!!」
「はは、大丈夫ですよ。この通り怪我一つありませんし」
「それは良かった。それで、ストレインが言ってた様に、家に食べに来ないかい?
あ、勿論フェアちゃんや紗雨君も呼んであるから」
「本当ですか?じゃあ、お邪魔させて貰おうかな…」
「どうぞご遠慮なく」
「遠慮なんてしなくて良いって、どうせ俺の家だし」
「そんな訳にもいかないよ;」
家路へと向いていた足を反対方向に向けてストレイン達の家へと。
肩を抱くストレインの体温が暖かい。
ニコニコと笑いながら話す彼らの空気もまた、暖かく。
(…よかったな)
(…何が?)
彼の声が珍しく聞こえた。いつもは人がいる時は、話しかけてこないのに。
(もう、寒くないんだろう?)
嗚呼、だからか。
(うん、暖かいよ…一人じゃない、から)
(…そう、だな)
また、寂しげな声で彼は話す。
(でもね)
(…何だ?)
(君も同じ、でしょう?)
寒くなくなってるでしょう?
そう言うと、彼は小さく笑って。
(あぁ、少しは、な)
(意地っ張り)
(…意地など)
(張ってるくせに)
(…。)
観念したかのように彼は黙った。
クスリと僕が笑うと、ストレインが不思議そうにこちらを見た。
何でもないよと僕が言うと、そうか、と言って彼はまた前を見て歩き出した。
灯りが、見えてきた。
もうすぐ、彼等の家に着く。
(暖かな温もり、失いたくない「ひかり」)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
おまけ。
「あ、ストレインさん主人に引っ付かないでよー!!(何馴れ馴れしくしとんじゃワレェエ!!←心の声)」
「良いじゃねぇかべっつにー(←気づいてない)」
「…っ(なんか…紗雨の方からか寒気が…:)」
「仲、良いわね…」
「「何処が!!(スト・紗雨)」」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ひっさびさにSSS書いた気がする…;
高1以来って事は二年くらい?うっわぁブランクすごいわー;
うん、グダグダ;やっぱり小説も書いてないと腕落ちるなぁ;
()の中は言わずもがなXですよ。名前は出てきませんでしたけど;
彼はちょっと意地っ張り位が丁度いいかなと。
あーでもこれだと普通の人間でも大丈夫そう。まぁ良いか擬人化だし←
今度は尻尾ネタとか書きたいなぁ。あ、紗雨とフェアミスト達の話も書きたい。
ストレイン兄弟話も書きたいなぁ。というか苗字作ったほうがいいよなあコレ。
まぁ今日はこれぐらいで勘弁して下さいな;
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ライラん宅のみゅーちゃん借りてきましたー。
ライラん宅のお嬢さん。
何かとよく借りさせて頂いてます;
取り合えずアナログで線描いて、色つけましたよと。
共同サイトでもUpしたけど見れなかったらこっから取ってけよー!!(超私信)
とりあえず描いてる最中にガタガタ揺らすの止めて下さいマジで←
そんな訳で今回はこれにて。
ではでは。
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